古紙とインクの匂いに満ちた古本屋で背表紙のタイトルに惹かれ手を伸ばし、パラパラとめくり飛ばして読むいくつかの一説に惹かれたらその本を買う。
小学生~高校生の頃、そんな風に小説やエッセイを読むことにハマっていた。
とっくの昔に処分した本も沢山あるが、今更ながらに思い出してタイトルも作者名も思い出せずに地団駄踏んでいる。
思い出せた本を書き残して、またいつか集めなおそう。
超個人的、面白かった小説
作家:藤本ひとみ セレクション
「鑑定医シャルル」シリーズ
分裂気質で人嫌いの鑑定医シャルルが主人公のサイコ・サスペンス。
かなりの美青年だが非社交的で人間味が乏しい主人公シャルルが解剖学、心理学を用いて犯人を解き明かす。
事件は猟奇的で、犯人はそれ以上に狂気に満ちている。
主人公も犯人も人間性に難があり、その傍らヒロインや脇役がまともな常識人・善人で物語を支えてくれ、狂気が引き立ちつつも陰鬱になりすぎないバランスを保ってくれる。
コキュ伯爵夫人の艶事
侯爵サド
ウイーンの密使
は、面白かったとだけ記憶していて、内容はちっとも思い出せない。
20年以上前とはいえ、あらすじを読んでも思い出せない。
再読するときにはとても新鮮な気持ちで読めるので楽しみにしておこう。